2013年10月30日

精神の風が、粘土の上を吹いてこそ、はじめて人間は創られる。

宮崎駿の映画「風立ちぬ」が話題になったとき、「風立ちぬ」もいいけど、飛行機だったらやっぱり『夜間飛行』と『人間の土地』だろうなんて思っていた。

調べたいことがあり、新しい版がほしくて、サン=テグジュペリの『人間の土地』新潮文庫を本屋で買った。そしたら、なんと宮崎駿が「空のいけにえ」という題で文章をよせていた。『人間の土地』に文章をのせているなんて、知らなかったなぁ。

こんなふうにはじまる。「人類のやることは凶暴すぎる。20世紀の初頭に生まれたばかりの飛行機械に、才能と野心と労力と資材を注ぎ込み、失敗につぐ失敗にめげず、墜ち、死に、破産し、時に讃えられ、時に嘲けられながら、わずか10年ばかりの間に大量殺戮兵器の主役にしてしまったのである。・・・」文章の最後に1998年8月とある。

『人間の土地』の最後に添えられている「精神の風が、粘土の上を吹いてこそ、はじめて人間は創られる」という言葉について考え中・・・。


posted by A.M. at 22:21| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・映画・音楽・演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月26日

トイレの神様

 twitterで、植村花菜「トイレの神様」のことを話題にしたら、卒業生の一人がスグに反応してくれた。ちょっと嬉しかった。用事のために北門から出たら、大垣書店本店の店先に植村花菜の本が平積みにされていた。ふむ。ずいぶん長いこと話題になっているみたい。

 「トイレの神様」は、仏教にもいる。ってか、仏教が起源かも知れない。

 烏枢沙摩(うすさま)明王というのがそれである。明王を「神様」と言って良いのかどうかは分からないが、まぁ、一般ではそう受け取られているようだ。神仏分離理令以前の日本では、少なくとも大多数の民衆は、仏も神もさほど区別していたわけではないときく。

 静岡県伊豆市の明徳寺というお寺に祀られているものが有名で、このお寺では「東司まつり」なる行事も行われる。「東司」とはトイレのことである。

posted by 慧思 at 19:35| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・映画・音楽・演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月21日

親鸞論III(寺川俊昭選集)

 『親鸞論III』(寺川俊昭選集 第八巻)拝受。
 確かめたいことがあって『大経』のところだけ読む。
 今月は試問やレポートの採点などで忙しく,残りは時間があるときにゆっくり読みます。

posted by A.M. at 19:04| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・映画・音楽・演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月12日

子供の情景

 ハナ・マフマルバフ監督作品「子供の情景」,京都シネマで上映中のようです。慧思先生から,岩波ホールで上映してたよと聞いて,どんな映画だろうと思っていたところでした。慧思先生,いま京都でやってますよ。
 この監督は,「アフガニスタンの仏像は破壊されたのではない 恥辱のあまり崩れ落ちたのだ」の言葉で知られる映画監督モフセン・マフマルバフの娘さんです。

 観に行く時間の余裕がない。どうするか...。

posted by A.M. at 00:10| 京都 | Comment(0) | TrackBack(1) | 本・映画・音楽・演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月11日

自己を明らかにする

昨年12月に、『出雲路暢良選集』第一巻「自己を明らかにする」が、出版されました。全5巻で、今年の12月に完結予定です。編集にたずさわる一人ですのでここに紹介させてもらいます。

izumoji1.jpg

izumoji2.jpg

福井新聞(2/8)の新刊紹介の記事があります。



ラベル:出雲路暢良
posted by miya at 13:27| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・映画・音楽・演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月28日

ダルマヴァーダの危機

平野啓一郎『決壊』(新潮社 2008.6)、憂鬱だったけど最後まで読んでしまった。
ここには問いがあふれているが、その中の一つ。「悪魔」の言葉。「犯罪者なんて存在しない。ただ、犯罪が存在するだけだ」。すべては遺伝と環境によって決まる、と。

「ただ法のみがあって、人は存在しない」「因と果からなる諸形成のみがあって、行為者は存在しない」― これは仏教における無我の教説の論理。

悪魔と仏陀の言葉の論理はぴったりと重なっているように思う。ダルマヴァーダの危機ではないか。

ところがすでにこんな文脈が用意されていた。

大乗経典の『涅槃経』である。父親を殺した罪に苦悩する阿闍世に向かって、外道の師たちからそれは罪ではないという論理が面々と繰り返される。ところが、それは、仏陀に救いを求めた阿闍世に語られた仏陀による罪を除かんとする論理とほとんど区別をつけることができない。

外道と仏陀の言葉の論理はぴったりと重なっているように思う。

ピンチはチャンスか。
posted by shariho at 22:28| Comment(4) | TrackBack(0) | 本・映画・音楽・演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月23日

映画「ボンベイ」

10月8日(水)にインドの映画「ボンベイ」の上映会があります。

会場: 大谷大学講堂
上映開始: 18:00
一般来観歓迎・入場無料
posted by A.M. at 11:11| Comment(4) | TrackBack(0) | 本・映画・音楽・演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月31日

連載小説・親鸞

 明日からはいよいよ9月。多くの学校では、明日から新学期ですね。(二学期制などで既に始まっているところも少なくないようですが。)

 で、多くの地方紙では、明日から五木寛之氏の「親鸞」という連載小説が始まります。

 五木氏の原稿料はかなりのものかと想像されますが、多くの新聞社で分担することで負担を軽くしているんでしょうね。新連載記念とかで、「京都への旅」プレゼントを用意している新聞もあるようです。

 何はともあれ、こういうことを通してでも、多くの方に、親鸞、京都、仏教、更には大谷大学に興味を持ってもらえたらと思います。

続きを読む
posted by 慧思 at 21:33| Comment(2) | TrackBack(2) | 本・映画・音楽・演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月15日

マハーパジャーパティー

 大谷大学に非常勤で来ていただいているショバ先生(Dr. Shobha Rani Dash)が『MAHĀPAJĀPATĪ: The First Bhikkhunī』(Blue Lotus Books 韓国ソウル)という本を出版されました。

Shobha Rani Dash

MAHĀPAJĀPATĪ : The First Bhikkhunī

Blue Lotus Books 韓国ソウル

ISBN 978-89-960925-0-6

 既に『大谷大学広報』2008夏号(No. 176)でも紹介されていますのでご存知の方も多いかも知れません。OTANI UNSではBuddhanussatiさんが日記で紹介していらっしゃいますし、大阪大学の荒木浩先生のブログ「柳風子ブログ」でも紹介されています。

 マハーパジャーパティは、漢字で書くと摩訶波闍波提(音訳)、大愛道(意訳)となります。おシャカ様の養母であり、最初の女性出家者となった人です。

 表紙の写真は、タイ バンコックのWat Thepthidaramというお寺だそうです。ここにはマハーパジャーパティの像がまつられているとのこと。写真中央下寄りにグレーで縁取られているのがそれだとのことです。

続きを読む
posted by 慧思 at 15:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・映画・音楽・演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月26日

声明のCD from チェコ

 友人から面白いCDを借りました。


Schola Gregoriana Pragensis / 魚山流天台声明
『遙聲 Blízké hlasy zdáli ―Close Voices from Far-away』
Sony BMG Entertainment

 チェコで作られた、天台声明とグレゴリア聖歌とのコラボCDです。

続きを読む
posted by 慧思 at 12:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・映画・音楽・演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月18日

会場:大谷大学

 大谷大学は、メチャクチャ便利なところにある(何と言っても「日本でもっともアクセスが良い大学」に選ばれるぐらいです)ので、授業がないときには色んなことの会場に使われています。

 で、今週末21日土曜日にはこういうものの会場にもなるんですね。

NHK−FM 「サタデーホットリクエスト」公開生放送

続きを読む
posted by 慧思 at 07:09| Comment(1) | TrackBack(0) | 本・映画・音楽・演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月08日

どんだけ笑える?

 以前から話題になっていた中村光『聖☆おにいさん』(講談社)をようやくゲット。

 行きつけ書店の店頭にはなかなか並んでいなかったので、結局、ネット通販で購入しました。

 私がこの作品を知ったのは、この2つのブログから。

桜夜香さんは、大谷大学仏教学科blogにも時々コメントやらトラックバックやらをしていただいていますね。

続きを読む
posted by 慧思 at 08:56| Comment(0) | TrackBack(1) | 本・映画・音楽・演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月30日

死刑なんてむなしすぎる

だれか「実録連合赤軍」を見てきたかな。60前後のおとうさんおかあさんたちにはこたえるね。

映画を見終わっての感想。殺したからといってそれを死刑にしてしまうのはあまりにもむなしい。もう殺すのよそう。十分に死んだではないか。ほっといてもだれもかもみんな死んでいくのに。

また総括してしまった。



posted by miya at 01:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・映画・音楽・演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月26日

浄土

 かなりご無沙汰のkooです。

 小野真弓主演『ちいさな恋のものがたり』という映画の挿入歌として
浄土
というタイトルの曲が使われているそうです。
 歌っているのは、CICCAROLLという九州のバンド。

GyaOではビデオクリップも用意されています。(5/25(日)正午まで )
インドでの映像もあり、何だか独特な感じです。


webページ
続きを読む
posted by koo at 10:52| Comment(1) | TrackBack(1) | 本・映画・音楽・演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月23日

学問

 小谷信千代・本庄良文『倶舎論の原典研究 随眠品』が出版されました。『倶舎論』研究の大きな成果のひとつです。
 
 以前,著者のひとりである本庄先生が,「母が書いた」と言って,うたを見せてくださいました。いただいたこの著書のあとがきにそのうたが実際に掲載されているのを見つけました。

   暮らしには関りもなき『倶舎論』を究めんとする子は若からず (本庄清子)

 
ラベル:倶舎論
posted by A.M. at 19:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・映画・音楽・演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月01日

読んで候

 後輩の山本尚きちさんが,新たにエッセイを出版しました。
自分でもインド旅行記『いんどにてそうろう』とかなんとか書けるといいんだけど。
みなさん,読んでみてください。

]

日本文学館
ISBN: 4776514982
1,050円

posted by A.M. at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・映画・音楽・演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月15日

マンガで仏教

 前回は映画を取り上げたのだが、やはり画像というのはイメージを拡げる手助けをしてくれる。
 動画ではなく、静止画イメージの中心となるのは、やはりマンガであろう。
続きを読む
posted by koo at 04:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・映画・音楽・演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月14日

仏教系映画

 『大谷大学広報』2006秋号が発行された。
 キャンパス内のあちこちに置かれているので、既に手にした方も多いだろう。(バックナンバーのPDFはウェブに置かれている。)
 この『広報』は、薄い割には情報量が多く、何かと便利なことが多い。
 巻頭の特集では、一つのテーマに対して学内の様々な立場の人が寄稿しており、けっこう興味深い。

 今号は、「私の映画○○部門特別賞」というものであった。

続きを読む
posted by koo at 16:44| Comment(3) | TrackBack(0) | 本・映画・音楽・演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月24日

『唐 復礼撰 十門弁惑論 注解』

 一色順心先生編『唐 復礼撰 十門弁惑論 注解』という本が平楽寺書店から出版されています。
A5版 260頁 本体5,000円 税込5,250円 平楽寺書店 2006.6 ISBN:4-8313-1091-3

 復礼『十門弁惑論』という書物については、本書の「はじめに」や「解説」を読んでいただくことにして、……

 この本は、本文部分が「総ルビ(すべての漢字にふりがなが振られている)」になっています。
 これは、結構大きな特色と言っていいのではないでしょうか。

 今日日、マンガ以外で総ルビの本というのもほとんど見なくなってしまいました。
 でも、やっぱり、フリガナはあった方が読みやすいですよね。
posted by 慧思 at 23:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・映画・音楽・演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月22日

魔法・剣・竜 ......

 甥っ子Tくんのご要望にお応えして,映画 ゲド戦記 をいっしょにみにいった。原作の『ゲド戦記』とは別ものだった。トールキンであろうが,エンデの作品であろうが,いつも原作にはかなわないと言いたくなるのでだめだなぁと思う。映画はそれ自体まったく別の作品なんだから ...... 。へたな批評はよそう。
 映画はつまらなかったわけじゃない。映画館を出ると,なんだか力がわいてきたような!?。単純? Tくんはもっとすごい。いつもはすぐに疲れるのに,おおまたで先に走っていく。見知らぬおじさんにぶつかって行くし,ドアにも突進。魔法を使えば,おじさんにも,ドアにもぶつかりはしないはずだけど。頭のなかでは,空を飛んでるのかも。まぁいいか。知らないひとに剣をふりまわさないだけ,ましか。
 それより,小さな発見があった。『ゲド戦記』の原作者はル=グウィンだが,その父親は人類学者,母親はネイティブアメリカンの物語『イシ』を書いたクローバーだとはじめて知った。はぁ,そうだったのかぁ〜。『イシ』,小さい頃に読んでとっても印象に残った本だったなぁ。
 山積みの仕事を片付けないといけないが,もういちど引っ張りだしてきてどれもこれも読もうか ...... 。逃避?
ラベル:ゲド戦記
posted by A.M. at 01:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・映画・音楽・演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする